「やった方がいい」と分かっているのに、なぜ人は動けないのか?
「運動した方がいいのは分かっている」
「勉強しなければいけないのは分かっている」
「食生活を改善した方がいいのは分かっている」
こんな経験はありませんか?
頭では正しいと分かっている。やった方が自分のためになることも理解している。
それなのに、なぜか行動できない。
そして、行動できなかった自分に対して「自分は意志が弱い」「もっと頑張らなければ」と考えてしまう。
しかし、本当に意志の弱さだけが原因なのでしょうか?
私は、ここにはもっと深く考えるべき問題があると思っています。
目次
1. 「正しいと理解すること」と「自分で決めること」は違う
例えば、運動不足の人がいたとします。
健康診断で運動を勧められ、家族からも運動した方がいいと言われている。
本人も、運動が健康に良いことは十分理解しています。
しかし、それでも運動を始めません。
ここで考えたいのは、その人は運動することを本当に自分で決めているのか? ということです。
「運動した方がいいらしい」
「周囲から運動しろと言われている」
「運動しないと健康に悪い」
これらは、運動する理由にはなります。
しかし、必ずしも本人が納得して選択した目標とは限りません。
知識として正しいことと、自分がその行動を選択することは、別の問題なのです。
2. 行動しないことで、あなたは何を守っているのか?
では、行動できないときには、何を考えればいいのでしょうか?
ここで、一つ質問です。
「あなたは、行動しないことで何を守っていますか?」
例えば、運動を始めない人の場合。
- 今の自由な時間を守っているのかもしれません。
- 身体を動かす苦痛を避けたいのかもしれません。
- また挫折してしまう自分を見たくないのかもしれません。
- 周囲から結果を期待されることが怖いのかもしれません。
このように考えると、行動しないことにも、その人なりの理由が見えてきます。
これは運動だけではありません。
勉強しなければいけないのに、ゲームをしてしまう子ども。
練習しなければいけないのに、自主練習をしない選手。
新しいことに挑戦したいのに、なかなか一歩を踏み出せない大人。
それぞれ、行動することによって何かを失ったり、不快な経験をしたりすることへの抵抗があるのかもしれません。
もちろん、すべての人が無意識に何かを守っているとは限りません。疲労や睡眠不足、行動計画の不明確さなどが原因の場合もあります。
だからこそ、行動できないという結果だけを見て、その人のやる気や根性を評価するべきではないと私は考えています。
3. 行動できない自分を変える3つのステップ
では、実際にどうすればよいのでしょうか?
STEP 1:本当に自分が望んでいることなのか考える
まずは、自分自身に質問してみてください。
「そもそも、自分はなぜそれをやりたいのか?」
例えば、痩せたいという目標。
本当に痩せたいのでしょうか?
それとも、周囲から痩せた方がいいと言われているからなのでしょうか?
あるいは、痩せること自体が目的ではなく、好きな服を着たい、スポーツで活躍したい、健康的に生活したいという願望があるのでしょうか?
自分が本当に達成したい目的を明確にすることが重要です。
STEP 2:行動することで失うもの、行動しないことで守るものを書き出す
次に、自分が何に抵抗を感じているのかを整理します。
例えば、ジムに通うか迷っている場合。
行動することで失うかもしれないもの
- 自由に使える時間
- お金
- 今までの快適な生活
- 失敗したときの自信
行動しないことで守れるもの
- 今の生活リズム
- お金や時間の余裕
- 運動の苦痛を経験しなくて済む安心感
こうした気持ちを、否定せずに書き出してみましょう。
大切なのは、自分の中にある葛藤を理解することです。
そのうえで、目標を達成するために何を受け入れ、何を変えるのかを考えます。
STEP 3:自分で決めて、行動を具体化する
最後に、自分で選択します。
ここで重要なのは、必ずしも今すぐ行動することだけが正解ではないということです。
今は始めない。
まずは週1回から始める。
生活リズムが整ったら始める。
どの選択であっても、自分の現状と目的を踏まえて決めることが大切です。
そして、始めると決めたなら、行動を具体化しましょう。
「これから運動を頑張る」ではなく、
「毎週月曜日の18時にジムへ行く」
「夕食後にスクワットを5回する」
というように、いつ、どこで、何をするのかまで決めます。
意思決定だけで行動が必ず始まるわけではありません。
実行しやすい環境と具体的な計画を整えることも重要なのです。
4. Garage Gym HIKYOが大切にしている指導
私たちGarage Gym HIKYOでは、単に運動や勉強のやり方を教えるだけでなく、その人自身の目標や行動の背景を大切にしたいと考えています。
例えば、子どもが勉強しないとき。
「勉強しなさい」
「将来困るよ」
「やればできるんだから頑張りなさい」
こうした言葉を何度も伝えれば、子どもは行動するようになるのでしょうか?
もちろん、必要な指示や適切な働きかけは大切です。
しかし、本人が勉強する意味を理解できていなかったり、失敗への不安を抱えていたり、そもそも何から始めればよいか分からなかったりする場合、正論を繰り返すだけでは解決しないこともあります。
スポーツ指導でも同じです。
自主練習をしない選手に対して、ただ練習量を増やすよう指示するのではなく、なぜ自主練習ができていないのかを考える。
本人が何を目指し、何に困り、どのような環境であれば行動できるのか。
そこまで考えて初めて、その人に合った指導ができるのではないでしょうか。
私たちは、必要な知識や方法を提供するだけでなく、本人が自分の課題を理解し、自分で考えて行動できるようになることも大切にしています。
なぜなら、ジムや塾で指導を受けている時間だけ頑張れても、それ以外の時間に自分で行動できなければ、成長には限界があるからです。
5. 大切なのは「やる気を出させること」だけではない
人は誰でも、正しいと分かっていても行動できないことがあります。
そんなときに必要なのは、必ずしも気合いや根性ではありません。
まずは、自分がなぜ動けないのかを知ること。
そして、本当に達成したい目的と、そのために必要な行動を自分自身で選択すること。
さらに、その行動を継続できる仕組みをつくることです。
人を成長させる指導とは、ただ正解を教えることではなく、その人が自分で正解に向かって行動できるよう支援することではないでしょうか。
Garage Gym HIKYOでは、運動と学習の個別指導を通して、身体の能力だけでなく、自分で考え、判断し、行動する力も大切にしています。
「何をすればいいか分かっているのに、なかなか行動できない」
そんな悩みがある方も、ぜひ一度ご相談ください。