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結局、ピラティスと筋トレはどっちがいいの?動きのプロが出す結論

「姿勢を良くするならピラティスがいい」

「身体を変えたいなら筋トレをした方がいい」

「スポーツのパフォーマンスを上げるならウエイトトレーニングが必要」

こんな話を聞いたことはありませんか?

最近では、ピラティスの人気も高まり、筋トレとどちらがいいのか悩んでいる方も少なくないと思います。

では、結局どちらがいいのでしょうか?

私の結論は、「どちらがいいかは、あなたが何を目指しているかによって変わる」です。

なぜなら、ピラティスと筋トレでは、それぞれ得意とする守備範囲が異なるからです。

もっと言えば、ピラティスや筋トレだけではカバーしきれない領域もあります。

今回は、身体づくりにおいて本当に大切な「目的と手段の選び方」についてお話しします。


ピラティスと筋トレは、そもそも守備範囲が違う

まず知っておいてほしいのは、ピラティスと筋トレは、どちらか一方が優れているという関係ではないことです。

それぞれに得意分野があります。

① ピラティス:身体を認識し、コントロールする

ピラティスは、呼吸や姿勢、身体の動かし方などに意識を向けながら、身体をコントロールする能力を養う運動です。

例えば、

  • 呼吸と体幹の働きを協調させる
  • 背骨や骨盤の動きをコントロールする
  • 自分の身体がどのような位置にあるかを認識する
  • 姿勢を保持・調整する能力を養う

といった目的で活用できます。

いわゆるインナーマッスル(深層筋)に注目されることも多いですが、ピラティスは単に深層筋だけを鍛える運動ではありません。

身体の感覚や運動制御、柔軟性、筋持久力などにも関わる運動です。

実際に、ピラティスによる柔軟性やバランス能力の改善は研究でも報告されています。

ただし、ピラティスをすれば誰でも必ず姿勢が良くなるというわけではなく、改善の程度は個人の状態や運動内容によって異なります。

② 筋トレ:身体が発揮できる力を高める

一方、筋トレ、特にストレングストレーニングは、筋力や筋量、パワーなどを高めるために非常に有効な手段です。

例えば、

  • 重たいものを持ち上げる筋力を高める
  • 筋肉量を増やす
  • 瞬間的に大きな力を発揮できるようにする
  • 日常生活やスポーツに必要な身体的能力を高める

といった目的で活用されます。

そして、筋トレでもフォームは非常に重要です。

ただし、ここで考えてほしいことがあります。

「正しいスクワットができること」と「スポーツで上手に身体を使えること」は、必ずしも同じではありません。

スクワットで高重量を持ち上げられるようになったからといって、必ず足が速くなるわけではありません。

ベンチプレスが強くなったからといって、必ずボールを速く投げられるわけでもありません。

筋力が高まることによって、パフォーマンス向上に必要な身体的条件が整う可能性はあります。

しかし、その力を実際の動作で発揮できるかどうかは、また別の問題なのです。

③ ムーブメントトレーニング:身につけた能力を実際の動作で活用する

では、ピラティスで身体のコントロール能力を高め、筋トレで筋力を高めれば、それで十分なのでしょうか?

目的によっては、それだけでは不十分です。

例えば、スポーツでは、

  • 走る
  • 跳ぶ
  • 投げる
  • 急停止する
  • 方向転換する
  • 相手の動きに反応する

といった複雑な動作が求められます。

ここでは筋力の大きさだけでなく、どの方向に、どのタイミングで、どのように力を発揮するかが重要になります。

こうした動作に必要な能力を高めるためには、目的に合わせたムーブメントトレーニングや競技特有の練習も必要です。

例えば、方向転換の能力を高めたいのであれば、単にスクワットで脚を鍛えるだけでなく、減速、切り返し、再加速などの動作にも取り組む必要があるでしょう。

さらに、相手の動きに反応する競技であれば、視覚情報を判断して動くようなトレーニングも重要になってきます。

つまり、筋力を高めることと、その筋力を目的の動作で使いこなすことは、区別して考える必要があるのです。

もちろん、ムーブメントトレーニングにも筋力向上や身体制御の要素は含まれます。

それぞれの運動は完全に独立しているわけではありません。

大切なのは、その人に何が必要なのかを考え、適切に組み合わせることです。


身体づくりは、家具の組み立てと同じ

ここまで読んで、少し難しく感じた方もいるかもしれません。

もっと身近な例で考えてみましょう。

例えば、あなたが家具を組み立てようとしているとします。

家具にはプラスネジもあれば、六角穴付きのボルトもあります。

そこで友人から、

「このプラスドライバー、めっちゃいいよ!」

と勧められたとしましょう。

確かにそのプラスドライバーは、持ち手が握りやすく、滑りにくい、素晴らしい工具かもしれません。

でも、あなたが締めようとしているのが六角穴付きのボルトだったらどうでしょう?

当然、プラスドライバーでは適切に締められません。

逆も同じです。

どれだけ高級な六角レンチを買ったとしても、プラスネジを締めるための工具にはなりません。

ここで必要なのは、

「どちらの工具が優れているか?」ではなく、「今、何を締めようとしているのか?」を確認すること。

それなのに、

「このドライバーはグリップがすごい!」

「この六角レンチは素材が素晴らしい!」

と、工具の性能ばかり比較していても、家具は完成しません。

これ、身体づくりでも同じことをやっていませんか?

「ピラティスが流行っているから」

「筋トレが身体にいいと聞いたから」

「有名なアスリートがやっているから」

もちろん、それをきっかけに運動を始めること自体は素晴らしいことです。

しかし、何か達成したい目的があるのであれば、話は別です。

どれだけ優れた方法でも、目的と合っていなければ、期待している成果につながらないことがあります。

手段の完成度を高めることと、目的を達成することは、同じではないのです。


ピラティスが好きなら、ピラティスだけでもいい

ここは誤解してほしくないのですが、私はピラティスだけを続けることも、筋トレだけを続けることも否定していません。

「ピラティスが楽しいから続けたい」

「とにかく重たい重量を持ち上げられるようになりたい」

「筋肉を大きくすることが趣味」

それが目的なら、その方法を追求すればいいと思います。

六角レンチでボルトを締めること自体が楽しいなら、それはそれでいいわけです。

ただし、

「スポーツが上手くなりたい」

「日常生活で疲れにくくなりたい」

「身体を思い通りに動かしたい」

「痛みや身体の不調を減らしたい」

といった別の目的があるなら、その目的に必要な要素を改めて考えなくてはいけません。

好きな運動を続けることと、特定の成果を最大化することは、必ずしも同じではないからです。


まず「何が足りないのか」を考えよう

例えば、同じ「姿勢を良くしたい」という目的でも、人によって必要なアプローチは異なります。

ある人は、身体の位置や動かし方を認識することが課題かもしれません。

別の人は、一定の姿勢を維持するための筋力や筋持久力が不足しているかもしれません。

あるいは、普段の生活習慣や作業環境を変えることが必要な人もいるでしょう。

つまり、同じ目的でも、そこに至るまでの課題は一人ひとり違うのです。

だからこそ、私が身体づくりにおいて大切にしているのは、次の順番です。

① 目的を明確にする

まず、どんな身体になりたいのか。何ができるようになりたいのかを考える。

② 現状を評価する

その目的に対して、現在どのような能力があり、何が不足しているのかを確認する。

③ 必要な手段を選ぶ

ピラティス的なエクササイズが必要なのか、筋力トレーニングが必要なのか、それとも動作練習が必要なのかを判断する。

④ 効果を確認して、修正する

選んだ方法によって目的に近づいているかを評価し、必要に応じてトレーニング内容を変更する。

この流れが重要だと考えています。

ただ運動を続けるのではなく、目的に対して今の取り組みが適切なのかを考え続ける。

それが、効率的な身体づくりにつながるのです。


Garage Gym HIKYOが、特定のトレーニング方法にこだわらない理由

秋田市のGarage Gym HIKYOでは、ピラティス専門、筋トレ専門といったように、特定の運動方法だけに限定した指導は行っていません。

なぜなら、私が提供したいのは、特定のトレーニングを行う時間ではなく、お客様が目指す目標に近づくための指導だからです。

例えば、身体のコントロール能力に課題がある場合には、呼吸や体幹、関節の動きを意識したマットピラティスに近いエクササイズを取り入れることがあります。

筋力や筋量が不足していれば、ウエイトトレーニングなどのストレングストレーニングを実施します。

そして、スポーツや日常生活での動作能力を向上させたい場合には、目的に合わせたムーブメントトレーニングや実践的な動作練習にも取り組みます。

また、スポーツにおいては身体能力だけでなく、見る・判断する・動くといった能力が必要になる場面もあります。

そのため、視覚情報や認知的な要素を取り入れたトレーニングも行っています。

こうした多様なアプローチを、一人ひとりの目的や課題に応じて組み合わせられることがGarage Gym HIKYOの強みです。

もちろん、すべてのお客様にすべてのトレーニングを行うわけではありません。

必要のないものまで詰め込んでしまっては、かえって目的から遠ざかってしまうこともあるからです。

大切なのは、何をやるかではなく、なぜそれをやるのか。

その理由が明確であることが、私たちの指導の基本です。


結論:ピラティスか筋トレか。その質問から変えてみよう

結局、ピラティスと筋トレのどちらがいいのでしょうか?

私の答えは、最初から変わりません。

あなたの目的によって、答えは変わります。

ピラティスにも筋トレにも、それぞれ得意とする領域があります。

そして、その先に動作練習や競技特有のトレーニングが必要になる場合もあります。

だからこそ、手段同士を比較して優劣を決めるのではなく、自分が何を達成したいのかを考えてほしいのです。

家具を組み立てるときに、使う工具を目的に合わせて選ぶように。

身体づくりでも、まずは自分の目的を確認し、それを達成するために必要な方法を選ぶ。

「何をやるか」より先に、「何のためにやるか」。

これが、私の考える身体づくりの原理原則です。


自分に合ったトレーニングが分からない方へ

Garage Gym HIKYOでは、筋力・身体の使い方・動作能力などを、一人ひとりの目的に合わせて指導しています。

「筋トレとピラティス、どちらが自分に必要なのか分からない」

「運動を続けているのに、思うような成果が出ない」

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そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。

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Garage Gym HIKYO|秋田市の個別指導ジム


参考文献・関連資料

  1. PERFORM BETTER JAPAN(2026)「ピラティスとストレングストレーニングの機能的統合」ゲスト:近藤拓人さん
    https://performbetterjapan.podbean.com/
  2. Li F, et al. (2024). Effects of Pilates on Body Posture: A Systematic Review. Archives of Rehabilitation Research and Clinical Translation.
    https://doi.org/10.1016/j.arrct.2024.100345
  3. Is pilates better than other exercises at increasing muscle strength? A systematic review. (2022). Heliyon.
    https://doi.org/10.1016/j.heliyon.2022.e11564
  4. American College of Sports Medicine(2026). Resistance Training Prescription for Muscle Function, Hypertrophy, and Physical Performance in Healthy Adults.
    https://acsm.org/resistance-training-guidelines-update-2026/
  5. Huang et al. (2024). Effects of direction specific exercise training on athletic performance: a systematic review and meta-analysis. PeerJ.
    https://doi.org/10.7717/peerj.18047

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